インテル戦略転換

成功例としてあげられているコンパックやノベルのその後を考えるとインテルはたまたまうまくいっただけと思えなくもありませんが、そうだとしても変化を読み取りそれにあわせた決断をすることの重要性が減るわけではありません。。

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Only the Paranoid Survive(Andrew S.Grove)
心配性だけが生き残れる(インテル会長グローブ氏)

■経営者の重要な責務は
・製品に問題はないか ・工場は計画通り稼動しているか ・士気が落ちていないか ・競合会社の動きはどうか などがありますが、一番重要なのは「戦略転換点を見極めること」

■戦略転換点を見極めるには
・「銀の弾丸
ピストルに弾が1発しかなければ、どの競争相手を射止めるために取っておくか? と自らに問いかけてみる
・「カサンドラの声」
カサンドラ(トロイの陥落を予言した女司祭)を、社内、特に販売部門の中間管理職に求め、その警告を聞いてみる
・「初期バージョンの罠」
ライバルの初期バージョンの質だけで長期的な可能性や重要性を見誤ってはならない(初期のWindowsを思い起こせ)
・「ディベート
顧客や協力会社も巻き込んで、広く意見を聞き、知恵を借りよう

■戦略転換点を乗り越えるには
・どんな企業でありたいかをイメージする
・まだ現在の戦略に勢いがあるうちに経営資源を再配分する
・エネルギーが分散してしまうためリスクヘッジは行わない

多くの企業は間違ったために倒れるのではない、死は、自らの方針を明らかにしない時に訪れる。最も危険なのは「じっと立ち尽くす」こと。



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