暗黙知の経営

この本の説明とは少しずれますが、もともと文字や言葉ではない形で脳が体得「脳得?」しているものは多くあり、それを他人に説明する必要がある時、その一部が言語化されているような気もします。

つまり暗黙知にも「役立つもの」と「くだらないもの」があるはずなんです。

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■「暗黙知」とは

「我々は語ることができるより、多くのことを知ることができる」
  −−−科学哲学者マイケル・ポランニー『暗黙知の次元』

「我々は、ことばにて語り得ることを語り尽くした時、言葉にて語り得ないことを知ることがあるだろう」
  −−−哲学者ヴィトゲンシュタイン

マネジメントにおいて求められる「直感力」や「洞察力」は、理論を突き抜けるまで、徹底的に論理的思考を修練することによって獲得できる。

問題意識や仮説があれば、自らがもっている言語知と現実とのギャップを暗黙知として認識できる。

■「複雑系」とは

複雑系とは、様々な要素が互いに循環的に影響し合い、全体として変化していく循環構造をもっているシステム。

複雑系で発生する問題には多くの場合、究極的な原因といったものは存在せず、すべての部分に同時に働きかけ、要所(ツボ)加療をするという発想が必要。

複雑系には非線形性と呼ばれる性質があり、小さな変化(ゆらぎ)が大きな変動を生み出す。よって小さなこと細部にこだわることが好循環の始まりになる可能性がある。