「右腕」を育てる 実践コーチング

優秀な人ほどナンバー2なら上位を狙う場合もあり、陰で支える役割への評価と処遇を考えないと、育てた挙句に追い出されるという事態もありうるし、そのことが本気の育成や登用を妨げているケースもあるでしょう。そこをどう信頼するかがポイントになりそう…

「マンネリ思考」を変えれば仕事はうまくいく!

筆者の指摘するような「思考習慣病」というよりは、パターン選択的教育しか受けられなかった事による「思考未発達」という状況の人の方が多いかもしれません。その場合、変えろと言われても変えられるポテンシャルが無いため、この書の方法では頭が真っ白に…

MBB:「思い」のマネジメント

感じる「思い・信念」に向かって仕事しようと提唱しています。例によって安易に「右脳」という単語で説明してしまったのは残念ですが、一般的なワークライフバランスについてここまで挑戦的な見解を提示したのはある意味画期的と言えましょう。−−−−−−−−−−−−−…

佐藤可士和のクリエイティブシンキング

昨今の経済的・経営的停滞を打破できるのはロジカルシンキングではなく、クリエイティブシンキングだと思います。小さい頃から、答えを選択させる、覚えさせるようとするだけでなく、選択肢を考えさせ創りださせないと、創造力や疑問を持つマインドはなかな…

商品よりも、ニュースを売れ!

「知らないものは買えない」ので、まずはお客様に知らせることが必要です。商品販売も結局は見た目・機能・価格などを伝達することであり、ニュースはその方法論といえるかもしれません。結局は「ニュースを売るには価値ある商品が必要」という逆説的だけど…

シリコンバレー流意思決定

新事業のアイデアを迅速に判断するため、また事業を起こそうとする人が見落としはないか、などを素早くチェックすることができる質問だと思います。初年度にとれるのはターゲット層の0.1%と決めておくことは、関係者が冷静に見ることができるので良い方法で…

J.D.パワー 顧客満足のすべて

同じ仕事内容でも「どうすれば、すごいと言ってもらえるのか」を工夫する、というのは社外だけでなく社内でも効果があるかもしれません。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■顧客は「推奨者」「無関心者」「刺客」の3つのカテゴリーに分けられる。「推奨者」・・・企業、…

3倍「仕事脳」がアップするダブル手帳術

右脳と左脳と働きを分けて考えるのは両方の関係性を見失いやすいので注意が必要だと思います。まあ説明に使うのは「はやり」ですから仕方ないと思いますが・・・。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■右脳手帳で企画力を鍛える ・情報を視覚的に「組み合わせる」 全ての…

なぜ安くしても売れないのか

売れないのは中間価格帯、つまり中途半端で凡庸で特段の魅力のないものだ、としています。こう書くと「そりゃそうだ、そりゃ売れない」と思えるのに、実際はそのような商品がまだたくさん存在しているのはなぜでしょうか。それはこの本が示す「抜け出す条件…

仮説思考

仮説思考とは、課題を分析して答えを出すのではなく、まず答えを出し、それを分析して証明すること。分析して証明がないと、単なる思い付きになってしまいます。戦略的なことよりも日常の細かい仕事で効果を発揮する考え方です。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■仮説…

「型はまり経営」のすすめ

「型」とは基本、ビジネスの基本12原則を紹介しています。 型を知ってこそ型破りができる・・・これはビジネスだけでなくスポーツなどいろいろな場面で忘れてはならない言葉ですね。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.「基本」の型・・・経済の原則(交換)は永遠に…

「人たらし」のブラック心理術

「経営と心理学」は非常に密接な関係があります。外部に対しては営業、交渉など、内部では組織、教育など心理学的アプローチが必要とされる分野が多くあります。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■人たらしになるための基本ルール1.「性悪説」を信じて行動せよ 信頼は…

なぜ高くても買ってしまうのか

いくら経済全体が不況な時でも、お金に困ってないは結構たくさんいるもんです。お金がない人はさわぐしマスコミも注目するけど、お金がそこそこある人はさわがないし、話題性もないので目立たない・・・でもたくさんいることを忘れないようにしなければなり…

私がマツモトキヨシです。

薬屋の枠を打ち破り健康増進・美容という領域に広げたマツモトキヨシですが、その発想は「不景気・停滞期は新しい常識を生みだすチャンス」とし「なぜ常識なのか、なぜ破ってはいけないのか」を追求したものだとしています。これなら不景気さえも楽しいかも…

パブリックスの「奇跡」

パブリックススーパーマーケッツ社は日本ではあまり聞くことのない社名ですが、全米に約900店舗を展開し売上高2兆を超える規模だけでなく、顧客満足度調査や働きがいのある会社等で常に上位にくる、(社員持ち株比率の高い)未上場企業(未上場では売上高全…

アドボカシー・マーケティング

「信頼を維持する態勢が整っていない場合には、アドボカシー戦略を採用してはならない」と書かれていますが、はたして採用できる企業は日本に何社あるのでしょうか・・・しかも「価格競争が厳しい状況では、アドボカシー戦略は効果が出にくい」という条件も…

波瀾の時代の幸福論

原題はENOUGH「足るを知る」ということです。著者は投資業界の巨人と言われた人で「そりゃあなたはもう足りたでしょ」的な感想も無くはないのですが、それでも「足るを知る」ことの大切さが減るわけではありません。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■プリンストン高等…

日本の競争戦略

マイケル・E・ポーター教授が10年も前に、処方箋を出してくれていたのに「そのうち景気は回復する」「今は我慢の時」などと言って、何も行動を変えなかった企業はその後どうなったでしょうか・・・危機感を共有できる今だからこそ、再度企業の治療に踏み…

ホーム・デポ 驚異の成長物語

顧客が何を買いたいかではなく「それで何をしたいか」を聞き提案する「カスタマーニーズの深耕」という発想は、どんな業界にもあてはまる「仕事を考える上でとても大切な視点」の一つでしょうね。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■ホーム・デポ成功の秘密(創業者の考え…

明日を支配するもの

10年以上前に書かれた「明日」ですから、検証しながら読むと感慨深いです。第2の人生を持つ条件として「本格的に踏み切るはるか前から準備をしておくこと」があげられています。まだ間に合いますでしょうか。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■明日を支配する5つの…

分社経営の実際

当初「こんなときに分社化」には給与等の条件を変えたい時と書かれていますが、後の章で「給与制度は原則統一」となっています。分社化のパンフレットでもないのに、つい最初の方ではメリットを強めに書いてしまうのは類書の傾向といえます。−−−−−−−−−−−−−−−…

百年続く企業の条件

老舗企業として大事なことを漢字一文字で表わすというアンケートで、上位十位は「信」「誠」「継」「心」「真」「和」「変」「新」「質」「忍」、同じく社風を表わす漢字は「和」「信」「誠」「真」「心」「進」「明」「堅」「温」「笑」だそうです。「しん…

競争戦略論<1>

戦略の本質とは「何をやらないか」ということ・・・この「やらない」部分を共有するのが難しいんですよね。それがある人にとっては一番「やりたい」ことであったり、「やらない」ことで犠牲になる人がでてきたりしますから。でもその難しさを乗り越えること…

ビジョナリーカンパニー

すでに伝説の領域になりつつありますが、愛読者や信奉者はまだ多く見受けられます。キーワードとしてビーハグ(BAHG=Big Hairy Audacious Goals=社運を賭けたような大胆な目標)はおさえておきたいです。ビジョナリーカンパニー2では偉大な企業への過…

ザ・コンサルティングファーム

「コンサルティング会社に払う費用は無駄金である。それよりも、社員にアイディアを出してもらった方がよい。」というフレーズを何度も復唱し、それでもコンサルを雇いたいと思ったら、次の10カ条を熟読してから契約してください。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ■…

マーケティングの革新

自社の属する産業や自社の製品・サービスの「目的」を考えろ、と言われても「○○業」という名前がはっきりしている業界ほど難しでしょう。答えは常に複合的であり、それらを統合する他の単語が見いだせるかどうかわからないからです。 まず現在の役立ちポイン…

最強組織の法則

ちょっと古い本ですが、「鍋の水が徐々にお湯になるとカエルが逃げずに茹でられてしまう話」など、引用される事も多い基本の一冊です。ただし真の学習障害と思われる「とにかく頭は使いたくない、学習なんてまっぴらごめん」という人間の存在を否定するなど…

君主論

経営的な視点で読むには当然のことながら「君主は」を「社長は」または「リーダーは」に読み変えることになります。そう読み変えた時にも、なるほどと思える部分を抜粋してみました。−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・君主は「けち」という悪評を気にしてはならない。…

情熱・熱意・執念の経営

ネットで話題となった「休みたければやめればいい」発言事件は一応会社側の否定サイトで収拾がはかられましたが、その発言のエッセンス・背景はこの本からもよくわかります。「処遇をよくしても、つぶれたら結局は人員整理、どちらがいいんだ」と問いかける…

脱所有社会の衝撃

寿命が限られている中「自分らしい時間、自分で有効に使える時間」にこそ真の価値があるというのは納得できます。ただし「所有しない方が選択肢が広い」というのは条件付きです。例えば「持家と借家」なら持家(所有)の方が、より「設計やリフォームなどの…