情熱・熱意・執念の経営

 ネットで話題となった「休みたければやめればいい」発言事件は一応会社側の否定サイトで収拾がはかられましたが、その発言のエッセンス・背景はこの本からもよくわかります。「処遇をよくしても、つぶれたら結局は人員整理、どちらがいいんだ」と問いかける日本電産の労基署対策は業績の悪い企業には見習うべきエッセンスがあります。

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■永守流経営哲学(抜粋)

・他社の倍働き、納期は他社の半分にする(倍と半分の法則)
・トイレ掃除は「品質管理の基本」(新入社員は1年間素手でトイレ掃除をする)
・経営者は社員1人1人に関心を持つ(社員の名前を覚え呼びかける)
・社長は先頭に立ち、社員のやる気に火をつけてまわる(中堅企業はこれができるのが強み)
・社員に話す3つの原則「楽をして儲かることはない」「うまい話には必ず落とし穴がある」「理屈よりも行動することが大切」
・倒産する会社は「工場の清掃」「悪い出勤率」「社員同士が挨拶しない」など当たり前のことができていない
・スピード「経営判断」「決断から実行までの時間」が、会社の命運を左右する(通常案件は1分以内が原則)
・いい人材とは、自分のやる気に自ら火をつけられる人、学校の成績は無関係(創業期の入社試験は「大声試験」「早飯試験」など)
・能力の差はあっても2〜3倍程度だが意欲意識の差は100倍の開きがある(怠けるカメを怠けないカメにするのが社員教育
・中途で貴重な人材は天国と地獄を経験した人、前職がぬるま湯の会社ならそれに染まっている
・叱っても(教育しても)無駄な人「叱ると言い訳ばかり」「叱られても平気」「他人が叱られても無関心」「他人を叱れない」

■去ってほしい社員の7か条
1.知恵の出ない社員
2.言われなければできない社員
3.すぐに他人の力に頼る社員
4.すぐ責任転嫁をする社員
5.やる気旺盛ではない社員
6.すぐに不平不満を言う社員
7.よく休みよく遅れる社員

■登用される社員の7か条
1.健康管理のできる社員
2.仕事に対する情熱・熱意・執念を持ち続ける社員
3.いかなる時もコスト意識を持てる社員
4.仕事に対する強い責任感を持てる社員
5.言われる前にできる社員
6.きついツメのできる社員
7.すぐ行動に移せる社員





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日本電産HP「休みたければやめればいい/2008年4月24日付け一部報道記事について」
http://www.nidec.co.jp/news/indexdata/2008/0428/CMFStandard1_content_view

日本電産HP「WEBマガジン/奇跡の人材育成法」
http://www.nidec.co.jp/news/indexdata/2008/corporate/top/backno/backno.html





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