現代の経営(上)

経営の古典、経典ともいうべき書

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■事業のマネジメント

事業の目的は顧客を創造することである。
「顧客は誰か」「顧客は何を買うのか」
「顧客は何を価値あるものと考えるか」
「顧客は買うとき、何を求めているか」

顧客が価値として考えるものはあまりに複雑であるため、マネジメントは憶測しようとしてはならない。常に顧客のところへ行って、答えを求めるという作業を系統的に行わなければならない。

事業は将来何になるのかを明らかにするためには次の4点をあきらかにする。
1.市場の潜在的な可能性と趨勢。市場や技術に大きな変化がない場合、5年後10年後に事業はどこまで大きくなることを期待できるのか。
2.経済の発展、流行や好みの変化、競争の変動による市場の変化
3.顧客の欲求を変化させ、新しい欲求を創造し、古い欲求わ消滅させる技術的イノベーションの可能性
4.今日のサービスや製品によって満足させられていない顧客の欲求

企業の2つの基本的機能はマーケティングイノベーションである。

企業にとって大きなものに成長することは必ずしも必要ではないが、常により優れたものに成長する必要はある


経営管理者のマネジメント
1.目標と自己管理によるマネジメント
2.経営管理者の仕事を適切に組織する
3.組織に正しい文化を生み出す
4.CEOと取締役会を必要とする
5.明日の経営管理者の育成を必要とする
6.健全なマネジメントの構造を持つ
  階層の数を最小限とし、命令系統を最短とする。
  明日のトップマネジメントの育成と評価を可能にする。