成果主義時代の出世術

会社勤めの人ならきっと笑えます。
ああ、ひそかにやっている私の技をばらしやがって・・・と(笑)

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成果主義は負のスパイラル

成果主義がうまくいかず見直されている理由は
・適正な目標設定が恐ろしく難しく、客観的合理的に設定する技法がない。
・適正な目標がないので公正かつ納得のいく評価もない。
・大きな業績をあげるとさらに高い目標になり下がることがない
 →ラチェット(歯車の逆回転を止める部品)効果
 結果として誰でも目標を達成するのが嫌になる。
 →組織的怠業の発生、つまり「ほどほど主義」による対抗

■保身の3原則
1.都合の悪いことは言わない(省略)
2.都合の良いことは大袈裟に伝える(誇張)
3.必要に応じ嘘ではない程度に内容をアレンジ(変形)
つまり情報を私物化すること=(報連相をしないこと)で他人にはその仕事ができないようにすることが肝心。

目立つ人間ほど失敗も目立つもの。普段から目立たない人ほど安泰の場合が多い。
結局は人事評価はマイナスに厳しいので目立つ業績をあげないようにする。
もしあげてしまったら「たまたま運が良かっただけ」と逃げる。

■出世の3原則
1.部下や下位部門の提案は却下(拒絶)
2.同僚・同等部門には同意しても協力せず激励する(回避)
3.上司・上位部門の指示意見には無条件で賛成しゴマをすりつつ従う(盲従)

要はいざというとき責任をとらなくてすむように、
周りの人の巻き添えにならないようにすることが肝心。

■部下への対処3原則
1.自分の足をひっぱらない程度の部下を育てる
2.自分の足を引っ張る部下は矯正または排除する
3.いざという時のための予防線を張っておく

部下に「君はどうすべきだと思う?」と聞いてそのとおりやらせる上司は自主性を重んじているフリをして、失敗したときの責任を部下にも負わせるタイプ。

■会社の弱体化
 弱体化のきっかけは、うまくいかない事業や商品を見切って中止せず、いつまでも資金を流出させること。
 営業マンが「無理をする」「帳尻合わせをする」「押し込み販売をする」「粗雑になる」などの行動にでるようになったら危険信号。