PR会社の時代

個別商品での戦いをしながらも、市場自体の拡大や原材料の良さを認識させるなど、地道ながらも戦略的なPRは長期的成長に欠かせない視点だと思います。「PRは広告よりもニュース等で扱ってもらうもの」ということは、ニュースにも企業の意図が充分入っている可能性があるということであり、内容を鵜呑みにする危険性にあらためて気づかされます。

ちなみに、この本はまさに「著者のPR」そのものです。

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■戦略的PRの事例

①ペットフード業界トップのマスターフーズは、市場シェアの拡大よりも市場の拡大を図るため、集合住宅でペットを飼えるよう、非営利団体を設立して啓蒙活動を行ない、メディアも動かし、ペット飼育可能マンションの増大という成果を得た。

キシリトールはガムとして発売する前に、キシリトールの原材料メーカーダニスコ社が、キシリトールの虫歯予防成分のPRをし、充分にマスコミが取り上げ認知が高まったところでガムが販売されヒットにつながった。