財務がわかる人になれ

経営はつきつめれば人の心の問題であることが多く、その面では中国の故事・名言は大変参考になりますが、あまり故事・名言に自分の意見が合致したからといってこだわると、環境の変化などを見過ごしてしまう場合もあります。
若干こじつけに近いのもありますが、特に老人は故事名言好きが多いので知っておいて損はありません。

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■一人倹を知れば、則ち一家富み、王者倹を知れば、則ち天下富む
 →社長が率先して倹約し経理の重要性を認識すれば、全社員も倹約の必要性を感じるであろう

■徳は事業の基なり。いまだ基の固からずして、棟宇の堅久なるものはあらず(菜根譚
 近きもの説べば遠き者来らん(孔子
 →社員・顧客・株主に喜びを与える、すなわち徳の経営を、事業発展の基盤とすべきである。

■勢に求めて人に求めず(孫子
 知恵ありと雖も勢いに乗ずるに如かず(孟子
 →一人の力に頼るより、組織全体を一つの目的に集中させ活性化させよ

■入るを量りて以て出すを為す(礼記
 →収入がどの程度あるかを考えてから、どの程度の支出が可能かを考えよ

■国亡ぶるは賢人なきにあらず、これを用うること能わざればなり(戦国策)
 →倒産するのは金がないからではなく、使い方を誤った結果である

■遠水は近火を救わず(韓非子
 →流動性の高い資産で持っていないといざという時役に立たない




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