私のウォルマート商法
ウォルマートが成功した真の要因は「経営陣と従業員との間に良きパートナーシップを築いた」こと、そしてパートナーシップで重要なことは「情報と責任の共有」であるとしています。日本の株式会社は会社法で決算公告を義務づけられているのに、摘発されないのをいいことに財務情報の公表をしていない会社が多く、その原因の第一は「社員に知られたくない」のようです。ウォルマートの社長サム・ウォルトンが創業時からなぜ従業員と情報を共有できたかといえば、やはり「質素倹約」を意識していたからではないでしょうか。
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■大きくなるほど「小さく考える」(think small)
1.1店ごとに検討する・・・特定の店を取り上げて話し合う
2.意志疎通こそ組織の生命・・・他店の情報の共有に投資する
3.現場しかわからない・・・有益な情報は管理職やバイヤーから
4.現場に責任と権限を持たせる・・・お客と接する売り場主任へ
5.現場から改善案を出させる・・・VPI(商品販売)コンテスト
6.組織をスリムにし、官僚化と闘う・・・煩雑な事務手続きやポストの削減を
■サム・ウォルトン流「ビジネスを成功させる法則」10か条
1.あなたの事業に夢中になりなさい
日々、最善を尽くしていると、周囲の誰もが、あなたの情熱に感染していく
2.利益を全ての従業員と分かち合いない
従業員をパートナーとして遇すれば、一緒にどんな目標でも達成できるだろう
3.パートナーたちの意欲を引き出しなさい
日々、彼らに刺激を与え、やる気を起こさせるための方法を考え続ける。
停滞してきたら、管理職を代え、緊張感を与えなさい。
4.パートナーたちと情報を共有しなさい
彼らは知れば知るほど、より一層理解し、理解すればするほど、関心をもつようになる。
5.誰かが会社のためになることをしたら、惜しみなく賞賛しなさい
人は誰でも、賞賛・感謝されることを喜ぶ
6.成功を祝い、失敗の中にユーモアを見つけなさい
楽しみを見つけ、いつも熱狂的でいなさい
7.全ての従業員の意見に耳を傾けなさい
お客に接する店員こそ実情を知っている。彼らが知っていることを聞き出すこと。
8.お客の期待を超えなさい。
そうすれば、お客は何度でも戻ってくる
9.競争相手より経費を抑えなさい
たとえ多くのミスを犯しても、効率のよい経営をしている限り、回復できる
10.逆流に向かって進みなさい
もし全ての人が同じ方向に進んでいるなら、逆の方向へ行きなさい。
旧来の考え方を無視し、「全ての法則を破る」ことが、自分独自の市場を見つけるカギである。
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