新版 目標管理の本質

仕事をさせる側もする側も、その仕事が「知恵の生産」なのか「単なる作業」なのか、はたまたその中間なのかを考え決めることが重要なスタートラインでしょう。
しかし問題は、企業において目標は一人にだけあるものではなく常に目標・評価・処遇がワンセットで相対的に比較されてしまう事です。
他の社員との目標の差やそれに見合った評価処遇を統合できる考え方を示すか、すべてを非公開にするかしないと納得できないのが人間性ってもんかもしれません。

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■目標管理MBO(Management By Objectives And Self-Control)はドラッカーが「現代の経営」で提唱したもの

■知恵の生産は、当事者の頭の中だけに存在する「頭脳行動」によって成果が左右されるため、他者が支持したり、教育したりしても、仕事の成果には直接つながらない。その管理は、本人の「セルフ・コントロール」に頼るほかない。

■「誰もがセルフ・コントロールの力をもっている」ことを信じ、それを引き出す。そのことで、働く人々の共感とともに潜在的な主体性や責任感を呼び覚ます−−これがMBOの本質といえる「命令なき管理」の世界である。

■企業と働く人のハッピーの同時実現
企業のハッピー  1.生存利益の獲得 2.顧客の創造の手応え 3.適正利益の獲得
働く人のハッピー 1.金銭的欲求の充足 2.関心と愛情・自我の欲求 3.自己実現欲求の喚起

■チャレンジ目標とノルマの違いは「人間性尊重の決意」と「セルフ・コントロールの開発努力」の有無

■セルフ・コントロールの活用にはコミュニケーションにより
1.自己実現欲求の刺激 2.責任感の醸成 3.チャレンジ目標の納得設定

■人間関係円滑化のためのコミュニケーション
1.相手の話を注意深く聴く
2.コミュニケーション・ギャップの存在を意識する(ずれの理解とそれを埋める相互の努力)
3.感情のコミュニケーション(互いの喜怒哀楽をやりとりし、感情を共有する)





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