エマソン妥協なき経営

よくPDCAが重要といいますが、Pがダメでは努力が空回りしてしまいかねません。でもPに真剣に取り組むのは面倒なので、つい「PはいいからとにかくDいってみよう〜」っていうことになりがちです。しかしPに手間をかけることでDに力が入るという点も忘れてはいけませんね。

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■マネジメントプロセスの6要素
1.<単純化> 単純化で経営者は最重要事項に集中し、全ての社員にきちんと説明することができる
2.<計画へのコミットメント> 計画の策定には時間をかけ真剣に取り組む
3.<フォローアップとコントロールの強力な仕組み> フォローするために組織立った活動を厳格かつ定期的に行う
4.<行動志向組織> 事業の計画と同じ労力を組織の計画に投入することで、実行に最適任の経営幹部を適正に配置する
5.<オペレーショナル・エクセレンス> 最強の競合先を徹底して分析し比較する。社内の事業間や過去の自分達と比較しない
6.<社員が卓越でき、実際に卓越する環境の創出> リーダーシップの定義は、社員が卓越するような環境を創出すること

■マネジメントプロセスを実行する信念・価値観(実行するディシプリン
・全ての活動にインテグリティ(誠実さ)を要求する、評判は大変貴重、信頼感に基づく経営で時間と費用を節約できる
・顧客に価値をもたらす新しい方法を見つける、魅力的な機能、飛び抜けたサービス、納得いく価格
・市場でのリーダーシップを獲得するためのカギは、技術におけるリーダーシップであり、技術開発投資への長期的コミットメントが必要
・リーダーがベストを尽くすためには、自由裁量を持たなければならない、意思決定は顧客と近いレベルで行う
・人間を通してのみ、生産性を向上させることができる、社員のアイデア・エネルギー・熱意を発揮する環境づくりが経営陣の責務

■組織が問題を抱えているか否かを見る3つのテスト
・顧客や市場に最も近いところで計画をし、利益を管理し、そして意思決定をしているか?
・たくさんのスタッフを抱え込んでいないか?
・公式なコミュニケーションルートだけで情報が流通していないか?

■コミュニケーションの状況を確認するための全社員への4つの質問
・どんなコスト削減活動に取り組んでいるか?
・競合先はどこか?
・過去6か月間に経営陣と会ったか?
・あなたの仕事に関わる事業上の業績について理解しているか?

■50年間でCEOが3人しかないなことの意義
・一貫性のある経営を補強し、方針を不必要に変更するリスクを抑える
・CEOに若くして就任するので、CEOのポスト争いなどの可能性が低くなる
・上級幹部の間で会社、経営チーム、マネジメントプロセスへの忠誠心を育てる




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