最強の「ジャパンモデル」

ストック型経営が難しいのは、ライバル企業がフロー型経営(短期成果重視・無差別競争・勝者による富の独占・繰り返す合併と買収・雇用の流動化)で短期的に成果をあげた時、それに惑わされず長期的視野で自信を持って自社の経営を貫けるかどうかでしょう。そんな時は多分社内に違うやり方を主張する勢力が勢いを増しますから、しっかりしたリーダーシップが確立されていないと方針がばらばらになってしまいます。


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■最強モデル8つの原則

1.問題解決の先送りをしない
  ・・・対症療法的解決を避け、問題解決を図る
2.システムとしての競争優位を確立する
  ・・・製品やサービスの差別化よりそれを作り出す技術・ノウハウ・システムで差別化する
3.規模拡大・シェア拡大を重視しない
  ・・・他社と同じ土俵で戦わず特定市場で深堀りする
4.短期環境変化に対して安定的なシステム
  ・・・特定市場でのダントツの競争優位を保持する
5.環境の構造変化に適合する企業システム
  ・・・大きな産業構造の変化には挑戦的なリスクテイクをする
6.本業重視
  ・・・多角化はコアになる技術や製品の周辺に限る
7.社員重視の経営風土と学習する組織
  ・・・共通の目標・目的に知恵を出し合い学習した成果をシステム化する
8.経営理念の浸透と継承
  ・・・日常的な業務活動が経営理念と矛盾しないこと





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■ストック型関連図書

シャープの「ストック型」経営
http://d.hatena.ne.jp/junya-aoki/20070916





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