花王「百年・愚直」のものづくり

本の内容よりも、花王と著者の高井尚之氏の関係、つまり「企業専属の企画ライター」というのが非常に興味深いです。(2004年に独立し専属契約は終了しているようですが) 商品ではなく企業自体のパブリシティの手段として、有効なアイデアの一つと言えるのではないでしょうか。

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花王歴代トップの言葉

1.同業他社とは競争するな(5代社長、丸田芳郎氏)
  ・・・ユーザーだけを見なさい、同業他社を気にしすぎると、単に追随したり、細かい差別化に目がいきがちになる。

2.成熟市場でも、まだやり残したことがある(5代社長、丸田芳郎氏)
  ・・・成熟市場での商品開発にハッパをかけ、「アタック」の開発に結び付けた。

3.新商品も発売日から改良の対象(6代社長、常盤文克氏)
  ・・・どんなに優れている商品だと思っても、完全だと思い込み改良を怠ることを戒めた。

4.現状不満足企業でいよう(7代社長、後藤卓也氏)
  ・・・不満ではなく不満足なのが大切だ。

■百年ものづくりの条件

1.「企業の本分」を意識し続ける
2.「専門の畑」を耕し続けて「次」に移る
3.「創業の精神」を、折に触れてかみしめる
4.消費者に対する「畏怖」を持つ
5.時には大胆に「成功体験」を捨てる
6.「危機感」をバネに、いち早く変化する





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花王関連図書

花王の「日々工夫」する仕事術(高井尚之著)
http://d.hatena.ne.jp/junya-aoki/20060819





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