不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか
昔より先輩が後輩を教えなくなっているという会社は多いと思います。個人成果主義・競争主義下では、後輩は最初からライバルなのです。チームや組織の目標や評価をこれ以上軽視すれば、取り返しがつかないレベルになってしまうかもしれません。
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■社員の協力度を妨げる3つの原因
1.成果主義の導入で、個々の仕事の範囲が明確になり、組織のタコツボ化が進んだ
2.インフォーマルな活動がなくなり、社員同士の評判情報の流通や情報共有の度合が低下
3.長期雇用というインセンティブがなくなり、自分のためにならない業務には行動を起こさない
■協力し合える組織をつくる方法
1.共通目標・価値観の「共有化」
社員が利己的な行動にひた走らないようにする、共有化は地道だが組織全体に行き渡らせる
2.考えた異動と、異動損をしない仕組み
未経験職場に異動する場合は加算評価をするなど、異動しても損とならないようにする
3.評判情報に対する工夫
インフォーマルな活動は魅力的なものとなるように準備する
4.損得「勘定」から根源的「感情」へ
根源的な「感情」に訴えかけて自発的な協力行動を促す
5.「感謝」「認知」という応答の重要性
感謝や認知という反応や応答が、効力感つまり手ごたえを感じるから協力する
6.認知がもたらす強い効力感
「この人すごいよ」と言ってもらいたい。業績以外で認めてあげる
7.感謝風土・認知風土づくり
社員がお互いに感謝や認知できるような「仕掛け」を用意する
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