自滅する企業 エクセレント・カンパニーを蝕む7つの習慣病

個人が露出する広報活動、たとえば社長が個人名で書籍を出版したりテレビに出てコメントしたりするのは「傲慢」のあらわれということなんですね。
成功体験を自慢しても、たしかにその個人の収入や満足感にはつながるかもしれませんが、企業にとってのメリットは殆どないと言って良いでしょう。

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■7つの自滅的習慣とその予防

1.現実否認症
  自社の偉大さを神話化するようになると変化の波が打ち寄せても現実から目を背けてしまう
  →(予防)事業の前提や正当性を絶えず疑う制度作り、定期的にシナリオ・プランニングを実施

2.傲慢症
  自社は外部の力に影響されることはないと考え、新たな脅威を見過ごしてしまう
  →(予防)慢心を警告してくれる相談相手を持つ、個人が露出する広報活動を制限する

3.慢心症
  過去の成功体験がいつまでも続くと考え油断し、遅い意志決定・高コスト体質などの症状が出てしまう
  →(予防)慢心レベルを定量測定する評価指標を開発、業績給の導入で社員の慢心を抑える

4.コア・コンピタンス依存症
  成功体験に固執し視野が狭くなり、他の機会が見えなくなってしまう
  →(予防)次世代技術へは常に先行して移行する

5.競合近視眼症
  競合をごく狭い範囲に限定してしまい、目立たないが危険な挑戦者を認識できない
  →(予防)独立した調査部門を作り、専門的に競合を研究し、市場勢力図の変化を分析する

6.拡大脅迫観念症
  価格競争になった時でも高コスト構造を維持しようと供給量を増やすが、利益率が下がってしまう
  →(予防)収益性に基づく報奨制度を取り入れる

7.テリトリー欲求症
  部門別地域別の組織がそれぞれテリトリーを守ろう広げようとし、縄張り争いをしてしまう
  →(予防)様々な仕事や部門を経験した人を全社的リーダーにする。部門間に上下関係を作らない

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■シャグディシュ・N・シース関連図書読書メモ

3の法則
http://d.hatena.ne.jp/junya-aoki/20081210/asin4062111578





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