経営の突破口は儒学にあり

イトーヨーカ堂伊藤雅俊が、朱子学の「居敬と窮理の精神」のもと実行したとされる「牛乳の後入れ先出し法」が紹介されています。

「顧客の利便を第一に考えると、新しい牛乳ほど前方に並べるべきであり、それでこそ好感や信頼が得られる」というものですが、これについては疑問もあります。

古い牛乳を捨てないで後ろに並べるだけでは、遅くに買うお客様に、より古いものを買わせることになってしまうため、先入れ先出しに比べると良い思いをする人とそうでない人の差が広がってしまいます。

新しいのを探すこだわりのある顧客を優先するのか、顧客全体がなるべく古いのを買わずにすむことを優先するのか(古いのを片っ端から捨てれば結局価格に影響します)は、一概にどちらが良いとは言い切れません。

今、イトーヨーカ堂では牛乳をどのように並べてるのでしょうか・・・

いずれにしても、陳列ひとつで経営方針や顧客サービス方針が「見えてしまう」ため、単純作業のようであっても、とても重要な仕事であることを忘れてはいけませんね。





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