3倍「仕事脳」がアップするダブル手帳術

右脳と左脳と働きを分けて考えるのは両方の関係性を見失いやすいので注意が必要だと思います。まあ説明に使うのは「はやり」ですから仕方ないと思いますが・・・。

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■右脳手帳で企画力を鍛える
・情報を視覚的に「組み合わせる」
 全ての創造・発想は「組み合わせ」の結果である。より多くの素材を集め上手に組み合わせれば企画・発想力は鍛えられる。
 思いついた様々なキーワードをポストイットに書き止め、右脳手帳に貼って眺めながら組み合わせを考える。
・あらゆるメモはポストイット
 右脳手帳に「仕事」「プライベート」「その他」のページを用意し、メモしたポストイットをそれぞれのページに整理する。
 時間があればポストイットを清書して貼り替える。清書しなおすことで頭の情報をもう一度確認できる
・クレームの中にヒントが隠されている
 手帳にクレーム専用ページを設け、会社に対するもの、個人に対するもの、社内(上司)からのもの、などに整理する





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なぜ安くしても売れないのか

売れないのは中間価格帯、つまり中途半端で凡庸で特段の魅力のないものだ、としています。こう書くと「そりゃそうだ、そりゃ売れない」と思えるのに、実際はそのような商品がまだたくさん存在しているのはなぜでしょうか。それはこの本が示す「抜け出す条件」が難しすぎて殆どの企業は合致しないからでしょう。

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・大多数の企業は、市場の二極化という現実を認識せず、中間でがむしゃらに頑張ったり、買収によって成長を装うとしたり、コスト削減による表面的な収益向上を求めたりしている。

・こうした企業の多くは、自社がうまくいかないのは、原材料費の上昇や低コスト国との競争、政府規制などの外的要因のせいだという。

・だが、それが根本的な原因である場合は少ない。現実には、縮小しつつある市場で競争していたり、中間の需要が枯渇してきたカテゴリーで事業を行っているのだが、それに気づかないか、認めるのを拒否しているのである。

・少しの改善では中間からは抜け出せない。ワンランク下の基本的商品を「どこもより安く」提供するか、高価格でも買われる「真の違いを持つ商品」を開発するには、忍耐力とスタミナ、とてつもなく豊かな想像力と意欲、専門知識などが必要。





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仮説思考

仮説思考とは、課題を分析して答えを出すのではなく、まず答えを出し、それを分析して証明すること。分析して証明がないと、単なる思い付きになってしまいます。戦略的なことよりも日常の細かい仕事で効果を発揮する考え方です。

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■仮説思考3つのメリット
1.情報洪水に溺れなくなる・・・意思決定に使える時間には限りがある。網羅的に情報を収集していては間に合わない
2.大局観を持って仕事ができる・・・もし仮説が間違っていても分析のための証拠集めを始めればすぐにわかる
3.問題解決に役立つ・・・仮説→実証→検証の繰り返すと次第に勘が働くようになる。やってだめなら他のやり方を試せばよい

■仮説→実証→検証→仮説のサイクル
1.仮説→実証→検証のサイクルでわかったことをもとに、より進歩した仮説を立てる
2.実験により仮説を検証する
3.ディスカッションや分析で検証する

■仮説思考力を高めるには
1.日頃から「So What? (だから何? だからどうなる?)」と考え続けること
2.日頃から「なぜ」を繰り返すこと





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「型はまり経営」のすすめ

「型」とは基本、ビジネスの基本12原則を紹介しています。
型を知ってこそ型破りができる・・・これはビジネスだけでなくスポーツなどいろいろな場面で忘れてはならない言葉ですね。

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1.「基本」の型・・・経済の原則(交換)は永遠に変わらない
2.「利益」の型・・・稼げなければ話にならない、いずれ利益が出ればいいでは甘すぎる
3.「資金」の型・・・必要な資金が必要な時にはいってくるよう手を打っておく
4.「コスト」の型・・・売上はコントロール(あてに)できない、コストを削減せよ
5.「顧客重視」の型・・・お客様は神様、売りたいものではなく、顧客とのコミュニケーションを重視し望むものを提供せよ
6.「マーケティング」の型・・・活動の全てを顧客の創出・維持に合致させよ
7.「買収」の型・・・設立するより買収せよ、適切に実施すれば起業よりもリスクが低い
8.「人事」の型・・・職歴・技能ではなく個性で採用せよ、採用は積極的に。
9.「資産」の型・・・利益の源は無形資産であることが多い、評判・顧客関係・従業員の専門技術などを保護せよ
10.「成果重視」の型・・・プロセス崇拝の罠にはまらず、出した結果に目を向けよ
11.「変革」の型・・・イノベーションは絶対に必要だが、最小限にとどめよ
12.「撤退」の型・・・常に出口を用意せよ、事業に参入する時に撤退のことも計画、理想は事業売却。

*撤退を検討すべき4つの兆候
1.類似の事業が頻繁に売買されている
2.同じような事業を評価する方法が広く確立されている
3.銀行が同じような会社に進んで融資している
4.投資家が同種の企業に進んで投資している





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「人たらし」のブラック心理術

「経営と心理学」は非常に密接な関係があります。外部に対しては営業、交渉など、内部では組織、教育など心理学的アプローチが必要とされる分野が多くあります。

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■人たらしになるための基本ルール

1.「性悪説」を信じて行動せよ
  信頼は簡単に失われるものだからこそ、親切さ・丁寧さ、謙虚さを忘れず、いい意味で緊張し続ける。

2.人間関係では「細かいこと」こそ気をつける
  細かいことはおろそかにしがちだかこと、忘れないよう気をつける、特に挨拶。

3.人に恵まれるかどうかは、自分自身が決める
  自分と同じような人が集まるもの、いい人を集めたければ自分自身を磨く

4.口より先に行動で示す
  整理整頓を唱えるよりも、身の回りのごみを片付け、掃除した方が伝わる
  上司に好かれるのは、口だけアピールよりも、雑用でもすぐにやってしまう「行動的な部下」

■人たらしの心理術

1.圧倒的な「雑学力」を身につける
  SF作家のアシモフは「人間は、無用な知識の数が増えることで快感を感じることができる唯一の動物である」という名言を残している。だからそれを供給してくれる人は好かれる

2.発言の終わりには、無言の「イ」をつける
  言葉の最後、口の形を「イ」にすることで美しい笑顔が作れる
  (写真を撮る時はチーで撮るべきでズで撮ってはいけないのです)

3.「3回目」までに魅力が伝わらないなら諦める
  「スリーセット理論」3回も会えば、印象や評価が固定化してしまうというもの
  (営業なら担当者変更等も考慮する必要があります)

4.「説得」するのではなく、「レッテル」を貼る
  掃除しろ・散らかすなと説得するよりも、「君達はキレイ好き」だなと言った方が効果的

5.「命令」ではなく、「確認」する
  「早くやれ」と命令形より「もう終わった?」と確認表現にする方が効果的

6.小言は「週末の帰宅直前」に
  月曜の午前中に叱ると部下はその1週間ずっと気分が悪い、週末ならリフレッシュできる
  
7.いくらホメても、ホメすぎることはない
  コツは「一番だよ」のような比較、難しければ「すごい」「なるほど」など感嘆のせりふで

8.「なぜ?」と質問するのをやめる
  「なぜ?」を言われる方は、非難・反対されているように聞こえる。

9.別れのタイミングは、会話が盛り上がった時
  会話が終了しているのにモタモタしてると印象が悪化する
  相手が物足りないくらいで切り上げると次回の約束がとりやすい・・・「ゼイガルニク効果」


■文庫版

人たらしのブラック心理術 (だいわ文庫)

人たらしのブラック心理術 (だいわ文庫)

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■「経営と心理学」関連読書メモ

説得技術のプロフェッショナル
http://d.hatena.ne.jp/junya-aoki/20071218

相手を思いのままに「心理操作」できる!
http://d.hatena.ne.jp/junya-aoki/20080721

影響力の武器
http://d.hatena.ne.jp/junya-aoki/20060722

リーダーシップに「心理学」を生かす
http://d.hatena.ne.jp/junya-aoki/20060716





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なぜ高くても買ってしまうのか

いくら経済全体が不況な時でも、お金に困ってないは結構たくさんいるもんです。お金がない人はさわぐしマスコミも注目するけど、お金がそこそこある人はさわがないし、話題性もないので目立たない・・・でもたくさんいることを忘れないようにしなければなりません。

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■ニューラグジュアリーとは何か

1.手の届く超高級品
  そのカテゴリーでは超高額ゾーンでもカテゴリー自体が比較的低価格なものであり、一般消費者でも買うことができるもの

2.従来型ラグジュアリー・ブランドの拡張
  従来は真の富裕層しか買えなかったブランドの廉価版

3.「マステージ」商品
  マステージ=マス(大衆)とプレステージの中間、マス商品よりははるかに高いが超高額ではないゾーンで心理面に軸足を置いている商品
  例えば、BMWのオーナーは愛車への思い入れが強いが、ロールスロイスぐらいになると単なるステータスとなってしまう


■ニューラグジュアリーを購入する動機と該当商品

1.自分を大切にする
  パーソナルケア商品や寝具・リフレッシュできる家電商品など

2.人とのつながり
  洋服、ランジェリー、宝飾、美容、高級ワインやディナー、時間節約型の家電商品など

3.探求
  旅行、スポーツ用品、コンピュータなど

4.独特のスタイル
  ファッション、腕時計、自動車、外食など

この4つの感情のうち2つ以上を満たせれば大きな成功と利益がもたらされる





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私がマツモトキヨシです。

薬屋の枠を打ち破り健康増進・美容という領域に広げたマツモトキヨシですが、その発想は「不景気・停滞期は新しい常識を生みだすチャンス」とし「なぜ常識なのか、なぜ破ってはいけないのか」を追求したものだとしています。これなら不景気さえも楽しいかもしれません。

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・貧乏人は安いものが好きだ。そして金持ちは貧乏人よりさらに安いものが好きだ。だからこそ、金持ちになったのだ。
・最初に枠を作れ。そして枠を埋める努力をせよ。
・仕事は好きなものにはかなわない。能力でもない。学歴でもない。
・目立つ処に金を使え。
・マネることは学ぶことである。いいと思ったらすぐマネろ。
・大きなところと組め、小さなところとは組むな。





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